園目標
あかるく
愛情や信頼関係を基に、色々な体験をすることで丈夫で元気な心と体を作り、心が穏やかで明るく笑顔いっぱいの子を育てる。
ただしく
友達と関わる中で、自分の思いを伝えることを大切にしながら、相手の気持ちを知ったり、譲り合う事や思いやる心、優しい気持ちを育て、園のお仕事のお手伝いをすることで、自分のしたことが、みんなのためになる経験していきます。
なかよく
保育者や友達と目的を持って、様々な活動に取り組み、時にはぶつかり合いながら共感や充実感、満足感を味わい、仲良く遊んだり、一緒に考えたり、工夫するような、やる気を育てる。
重点目標
いいな!やってみたいな!
園長より
乳幼児期に育てたい心の土台、自己肯定感の話
乳幼児期に経験することで人生の土台となる大切な経験の繰り返しがあります。
子どもは自分がありのままで居られる場所、安心できる場所で、安心な気持ちを一杯貯めていきます。
それは、お父さん、お母さんに抱っこされている状態であったり、おじいちゃん、おばあちゃんの膝の上だったりします。
そこで、安心な気持ちを貯めていきます。
安心な気持ちが一杯になるとどうなるでしょう?
その手元を少し離れて、何かやってみよう!という気持ちになってきます。
例えば、少し高いところに登ってみたり、気になる物を触ってみようとしたり、自分に何が出来るのか?何があるのか?世界を広げるために探して自然とチャレンジしていきます。
その時、子どもはどう思っているでしょう?
こんな風に思っています。大切なコツは、あまり手を出し過ぎず、共感しながら見守ること、「見てるよ~」「やってみよう!」「応援してるよ!」という気持ちが伝わることです。
実際にやってみると、上手くいくこともあれば、上手くいかない事もあります。
チャレンジした後は、また安心できる心の寄りどころへ戻ってきます。
上手くいったときには、「すごいね~!」「楽しかったね!」
上手くいかなかった時は「痛かったね」「辛かったね」
どちらにも大切な事は「〇〇だったね」等、気持ちを受け止めること、共感していくことなんですね。
自分の気持ちを受け止めて、共感してもらえた子ども達は、失敗しても大丈夫!、またやってみよう!、成功して共感してもらえた子は、自分ってすごい!と思えます。
成功や失敗、小さな挫折や怪我を見守ってもらえていた、それを、何回も繰り返した、という経験、感覚こそが、人間が行動を起こすとき、なにかあった時に立ち上がるきっかけになっていきます。
この時、何が育っているかというと「自己肯定感」です。自己肯定感とは自分が自分のままで存在価値があると思える気持ちです。この気持ちが大きく育つ時期が乳幼児期で、これからの人生で大きな財産となる、根っことなる、心の土台です。
この経験を何回も何回も繰り返していくことで人間って色々な事が出来るようになっていくんですよね。
逆に、この経験無しに自己肯定感は育ちません。
自分の中に、しっかり安心できる心の寄りどころの存在があると感じている子は、だんだん実際に目の届かない場所でも、安心して色々なことにチャレンジできるようになってきます。
大きくなれば、小学校に通えたり、遠くの大学に通えたり、遠くの場所で就職出来たり、遠くの場所に、新しい家族を作ったり出来るようになります。
子育てしていると日常にある事だと思いますが、保育園の先生も様々な体験を通して、この経験を沢山して、丈夫な心の根っこを育てて欲しいと願っています。
安心感から生まれるチャレンジしてみたくなること、そのチャレンジは、やらされるではなく、自分からやってみようと思ってやった時に最大限の学びが得られます!なので、保育園では子ども達の発達を考えながら、様々な環境を準備し、遊びや行事を通して様々な経験ができるようにしていきます。
重点目標の「いいな!やってみたいな!」は、この考えの基、職員から生まれた目標です。
安心できる心の寄りどころを乳幼児期にきちんと作っておけば、それは、どんなに遠くなっても、どんなに時間がたっても、決してなくなりはしません。
これからの将来、心の中にどんな時も自分には帰る場所、認めてもらえる場所がある、という自信が「生き抜く力」になっていくのです。
子ども達、お父さんお母さんにとっても心の寄りどころになれるように職員一同保育をしていきたいと考えております。
今しかない短い子どもの時期、子育ては自分が子どもだったころを思い出させてくれる機会でもあります。楽しみながら、共感しながら、いっしょに子ども達の成長を見守っていきましょう!